支援前

 Y社は、Oグループとして設立されたW地方の百貨店であったが、百貨店業界の長期低迷により売上が大幅に減少、赤字に転落していた。

 各種コスト削減等の施策にも関わらず債務超過の危機に陥っており、閉店や業態転換も含めた抜本的施策が検討される状況にあった。

支援内容

 Y社の財務体質の改善のためには、有利子負債削減などの対策が必要であったが、有利子負債削減のためにはスポンサーとしての株式の引き受け手が必要であり、長期低迷する百貨店業界のスポンサーを探すのは至難の技であった。

 百貨店の再生のためには地域を主体とした運営を行う観点から、従業員・役員を中心としたEMBOを行うのが妥当と思われたが、同時に有利子負債の削減も行う必要があったため、公正な第三者として一旦ファンドに株式と金融債権を時価で買い取ってもらいその後従業員・役員により組成されたSPCに事業を譲渡した。

支援後

 EMBOにより再出発したY社は、苦しい事業環境の中で地域密着の百貨店として利益体制を維持している。